ピックアップ自治体 石川県 加賀市
霊峰を仰ぎ、加賀百万石の文化が花開く 北陸を代表する温泉郷
温泉と
美食のまち加賀市
白山連峰の麓にして日本海に面した加賀市は、三つの温泉を有する温泉郷です。食通で名高い北大路魯山人や歌人の与謝野晶子などが通った「山代温泉」、俳聖芭蕉が奥の細道行脚の途中に立ち寄った「山中温泉」、柴山潟湖上からの打ち上げ花火が夏の夜空を彩る「片山津温泉」。時代は変われど、風雅を愛する人たちを魅了してきました。
山代温泉・古総湯湯の曲輪再生
明治時代の総湯を復元
こけら葺きが印象的な山代温泉の「古総湯」。総湯とは、北陸地方の共同浴場の総称です。北大路魯山人とも関わりが深い山代温泉は九谷焼のふるさととも言われ、ステンドグラスが施された湯殿のタイルには九谷焼が使われています。
(左)片山津温泉 総湯「潟の湯」。
(右)片山津温泉納涼花火祭の風景。
片山津温泉・納涼花火祭り
片山津温泉では8月の1カ月、柴山潟湖上の台船から花火を打ち上げる「納涼花火祭り」が行われます。夜空に咲いた色鮮やかな光の舞いが湖面に映り込む様子は幻想的。ひととき蒸し暑さを忘れさせてくれます。
石川県九谷焼美術館
器全体に色鮮やかな描き込みが施され、品位風格があり、豪放華麗な作風で知られる加賀伝統工芸の九谷焼。「石川県九谷焼美術館」は、古九谷をはじめ再興九谷などを網羅的に展示。その魅力を間近で感じることができます。
木肌をきれいに仕上げる技術が求められる木地挽き。
山中漆器
ろくろ挽き木地の洗練された美しさで知られる「山中漆器」。縦木取りをはじめとする独自の木地挽物技術は、高い評価を得ています。平成22 年(2010 年)には石川県指定無形文化財に指定されました。
加賀結衣
加賀の町をお洒落な着物で歩きたい方は「加賀結衣」へ。着物のレンタルのほか、観光スポットなどもご案内しています。
冬の美味なる風物詩「ズワイガニ(加能ガニ)」
北陸の冬の味覚といえば、「ズワイガニ」。日本海の荒波にもまれ筋肉質で甘味が強いところが特徴です。加賀市橋立漁港産のズワイガニは特に美味しいと言われ、その証となる黒タグが付きます。
注目の新ご当地グルメ「加賀カニごはん」
加賀市橋立漁港などで水揚げされた雌ズワイガニの香箱ガニ。「加賀カニごはん」は、この貴重なカニを贅沢に一杯分使い、地元産の食材と一緒に、山中塗や九谷焼の器でお出しすることがルールです。