豊穣の地において、素材のクオリティを追い求める生産者。その手によって育まれたお礼品を、美味なる一品に仕上げる地域の料理人。それぞれのプロフェッショナルたちの、モノづくりへの熱い想いを通して、「ふるさと納税」の魅力をお伝えします。
のどかな田園風景が広がる南丹市に、料理人垂涎の黒毛和牛を育てる牧場があります。有名精肉店や格式のあるレストランなど限られた取引先に卸され、家庭ではなかなか口にできなかった平井牛。丹精込めて育てた牛を、全国の皆様にお届けしたい。そんな生産者の思いが、ふるさと納税で実現しました。
「黒毛和牛は日本が誇るべき財産。業界の高齢化が進むなか、黒毛和牛の価値を高め、未来に残したいという思いで、日々の仕事に取り組んでいます」家業である京都丹波牧場の経営を担う平井和恵さんは、幼いころから父のもとで、牛に親しんできたといいます。「牧場の仕事をするようになって、先代から最初に教えられたのが子牛の見極めです。三代祖、四代祖にさかのぼって血統をチェックし、さらに市場で実際に子牛を見て、どんな体つきになるかをイメージするんです」平井牛は、口に含むとすべるように溶け出すきめ細かな脂が最大の特徴。その力を秘めた子牛を選別し、「牛が完熟する」までじっくり育てるそうです。「果物は完熟がおいしいように、牛も長期肥育することで肉の旨味や脂の質が向上します」長く育てるとコストやリスクも高まりますが、牛の様子を日々つぶさに観察し、最高の状態で出荷することに心を砕きます。「肉牛は経済動物といわれますが、一つの命であることには変わりありません。『我が子と一緒だと思って、最後まで手をかけてあげろ』という先代の教えをいつも心に留めています」大切に育てた牛を見送るときは、やはり感慨深いといいます。「ふだんは卸業者に一頭売りという形で出荷しますので、なかなかご家庭とつながる機会がありません。ふるさと納税を通じて、平井牛のおいしさを全国の皆様にお届けできるのは、本当に嬉しいことですね」
平井和恵さんはじめ従業員の方々で丹念に牛の世話をする毎日。常に牛舎は清潔に保たれ、風通が工夫されているため、牛にとってはストレスフリーな環境が整っている
一般的に約28 カ月で出荷される肉牛を30〜36カ月になるまで手元で育てる
〈京都丹波牧場〉京都平井牛
ロースすき焼き用
750g
「京都丹波は食材の宝庫。肉も野菜も、良いものが揃います」自ら駆け回って集めた食材を振る舞う「馳走」を体現する前田シェフは、京都丹波の食材に絶対の信頼を置いています。「とりわけ平井牛には、昔から興味があったんです。脂の質が軽やかで、自分の店で使ってみたいと思っていたら、平井さんに偶然ご来店いただいて……」そんな縁もあり、関西の食通が集まるレストランモトイでは、オープン2年目から平井牛を提供。今回は皆様にも平井牛のおいしさを堪能してほしいと、ご家庭でもつくれるレシピを考案いただきました。「平井牛の脂のキレとマスタードの酸味がよく合い、またサラダ仕立てにしたことで、さっぱり食べられます。和牛とフレンチの共演をお楽しみください」
材料(2 人分)
岐阜県民が誇るご当地ブランドといえば、郡上市の「明宝ハム」は外せません。なかでも創業以来の味を守り続けるプレスハムは、食卓を彩る一品として、笑顔を呼ぶギフトとして、世代を超えて愛されています。
長良川の流域にのびる飛騨せせらぎ街道。風光明媚な街道の中間点に、明宝ハムの工場があります。工場といっても、その製造はほとんどが手作業。生の豚もも肉から丁寧に筋を取り除き、一つひとつ切り分けるところから作業がはじまります。「片脚8sほどの肉の塊を、すべて人の手でさばいています。臭みの出やすい冷凍肉は使わず、肉の鮮度にはこだわっています」と工場長の石田哲仁さん。豚肉本来のおいしさやプリッとした独特の食感を引き出すために、昔から一貫した製法は変わりません。昭和28年に、山間部の食生活改善と畜産振興を目的にスタートしたハムづくり。過疎化が進んだ現在は、雇用の場としても重要な役割を担います。安易な機械化をせず、愚直に手づくりを貫くことが、ハムのおいしさだけではなく、ふるさとを守ることにもつながっているのです。
働いているのは地元の女性が多く、中には20年以上在籍のベテランも
手作業で丁寧に筋を取り除く
リテーナーの中で膨張することで独自のひし形が浮かび上がる
〈明宝ハム〉明宝ハム・
ソーセージの
3本詰合せ
岐阜出身の山田さんは、子どものころから明宝ハムが身近にあったといいます。「土曜日のお昼ごはんに、母が明宝ハムをさっと焼いてくれると嬉しかったね。父が酒の肴にしていたのも覚えています。それを横から、つまみ食いしたりして」和食の料理人として腕をふるう現在も、ご自宅では明宝ハムをよく食べるといいます。「明宝ハムといえば、しっかりと弾力のある歯ごたえ。今回紹介するレシピでは、蓮根饅頭の食感との組み合わせが面白いと思います。県外の方にも、ぜひ明宝ハムをいろんな形で楽しんでほしいですね」
材料(1人分)
加賀や金沢でほうじ茶といえば、棒茶のことを指します。お茶の葉ではなく、主に茎を焙じ上げた棒茶は、普段づかいの番茶として親しまれていますが、丸八製茶場の「献上加賀棒茶」は至福の一服。献上の名にふさわしい、芳ばしい香りと澄んだ飲み口を楽しめます。
石川県のお隣り、富山の直営店「syn」では、加賀棒茶の多彩な飲み方を提案。副店長の有沢さんは、「ラテやスパークリングティーにしてもおいしいんです」と日々いろいろな味わいを探求しています。「子どものころから地元のほうじ茶に親しんでいましたが、献上加賀棒茶にはまた違った魅力があります。澄んだ色や香りに、心が落ち着く感じがするんです。お客様からも、『なぜこんなに香りがいいの』と驚きの声があがります。ふるさと納税を通じ、全国のお客様にもぜひ楽しんでいただきたいですね」
上段から130℃、下段から190℃の遠赤外線を1℃単位で微調整
10分に一度、焙煎状態を試飲してチェック
本社工場敷地内の「双嶽軒(そうがくけん)」ではほうじ茶をいただきながら、茶の奥深さを体験出来ます(要予約)
(左)焙煎前の原料(右)焙煎後の棒茶
〈丸八製茶場〉加賀棒茶
お茶セット B
石川県のお隣り、富山の直営店「syn」では、加賀棒茶の多彩な飲み方を提案。副店長の有沢さんは、「ラテやスパークリングティーにしてもおいしいんです」と日々いろいろな味わいを探求しています。「子どものころから地元のほうじ茶に親しんでいましたが、献上加賀棒茶にはまた違った魅力があります。澄んだ色や香りに、心が落ち着く感じがするんです。お客様からも、『なぜこんなに香りがいいの』と驚きの声があがります。ふるさと納税を通じ、全国のお客様にもぜひ楽しんでいただきたいですね」
材料(1人分)
材料(1人分)