高島屋が、全国津々浦々から、老舗や銘店の味を選りすぐった「味百選」。高島屋独自の催し「グルメのための味百選」でご好評の味を、食料品売場でも気軽にお買上げいただきたいという思いから生まれた売場です。歴代バイヤーが各地を訪ね歩いて探し当てた知られざる美味や、銘店が新たに挑んだ味などが、今も続々と加わっています。長い歴史のなか脈々と研鑽を重ねた技、その土地ならではの食材のこだわり、作り手の思いと向き合いながら、さらに多彩な美味しさを探し続け、常に進化している売場です。

小野田バイヤーお勧め

小野田剛史バイヤー
長年の食料品経験を生かし、2020年から味百選バイヤーとして関東地方の全店を担当。
〈佐藤水産〉鮭ルイベ漬
北海道産の天然秋鮭のルイベと、いくらを鮭醤油が入ったタレに漬け込んだ、2つのとろける味わい。脂ののった鮭のルイベ漬は、北海道の風土を感じさせるような奥深い旨味です。いくら醤油漬は、皮がやわらかく、タレがしっかり染み込みます。
〈やまつ辻田〉名代 柚七味
百余年の歴史を持つ和風香辛料専門店 人気の「柚七味」。柚子の皮を一枚ずつ手むきして乾燥したものを半日かけて石臼でひきあげた柚粉と、国内産唐辛子、山椒などを調合。深い味わいと香りが特長です。

〈魚治 湖里庵〉鮒寿し
琵琶湖のニゴロブナを1784年創業から伝わる蔵持の乳酸菌で、二冬かけてじっくり発酵熟成。鮒寿しを定番のお茶漬に加えパスタに使うなど、新しい味わい方もお試しください。

染谷アシスタントバイヤーお勧め
〈明宝レディース〉明宝トマトケチャップ
完熟トマトは水分が多く含まれています。そこで、大鍋で約5時間ほどかけて煮詰めます。旨みが凝縮し、コクがありながらも後味爽やかな仕上がりに。誰もがクセになる美味しさです。

〈大吉商店〉デミグラスハンバーグ
明治29年創業の大吉商店が手掛けるデミグラスハンバーグは、近江牛特有の素材の柔らかさと、後味の良いデミグラスソースのコクが特長。湯煎で温めるだけでお召しあがりいただけます。


染谷梨香
アシスタントバイヤー
入社時から3年間味百選を担当。2023年から新宿店の味百選アシスタントバイヤーに。
染谷アシスタントバイヤーのちょこっと裏話
「生産者とお客様を繋ぐ架け橋に」
新入社員の時に味百選を担当し、バイヤーが商品を吟味して選定し、取り揃える売場の面白さを知りました。〈大吉商店〉のハンバーグをまずは自分で試してみて、その美味しさにびっくり。実家や姉妹へお中元として贈りました。また、お店の方の近江牛への強い想いにさらに感動。お客様にもその想いと商品の良さをしっかりと伝えていきたいです。
尾崎アシスタントバイヤーお勧め
〈かつみ〉磯塩うに
玄界灘で育った新鮮なうにの殻を割って剥いた身を洗い、塩蔵にして低温熟成。磯の香りと旨みを引き出し、瓶詰めにするまで手作業で。濃厚な風味はお酒のおつまみに最適です。

[長崎県壱岐市のお礼品]

〈かつみ〉
磯塩うに70g2本セット
〈丸八製茶場〉献上加賀棒茶
普段使いだった棒茶(茎の焙じ茶)へのこだわり、素材や製法の試行錯誤の末に生まれた「献上加賀棒茶」。一番摘み茶の良質な茎を使い、浅く焙じて芳ばしい香りと旨味を引き出しました。


尾崎瑛子
アシスタントバイヤー
2016年入社から食料品を担当。2022年日本橋店の味百選アシスタントバイヤーに。
尾崎アシスタントバイヤーのちょこっと裏話
「新しい美味しさを味百選から発信」
先輩バイヤーから「味百選の理念は大切にしながらも、それにとらわれ過ぎずに今後百年までお付き合いする次世代の銘店を開拓するつもりで、情報収集を」とアドバイスを受けました。そこで、「グルメのための味百選」催しの時は、遠方のお店の方と直接お話できるよう、毎日会場に。最新のグルメ情報を聞いて品揃えに役立てています。
小野田バイヤーのちょこっと裏話
「店主辻田さんの食べ方実験に感銘!」
大阪府堺市にお店をかまえる〈やまつ辻田〉は、店主の辻田さんが現地に足を運び、自分の目で選んだ素材を調合した和風香辛料などを販売されています。お店に伺った時、和風香辛料を使ったいろいろな食べ方を試されていました。柚七味に醤油を合わせて餅につけたり、日本酒に山椒をサッと入れたりと。店主いわく「和風香辛料は主役にはならないけれど、料理を進化させることがわかった」。私たちもこの姿勢を見習い、新たな味の挑戦を続けたいです。また「鮒寿し茶漬」にも柚七味は合います。